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Wicanとも共鳴する家族や友人との関係。ユニークでどこか肩の力が抜けていながらも哲学的なムーミンの言葉の世界。大人たちにも気づきを与えてくれます

「ムーミンたちはなによりも「家族」や「友達」を大切にし、どんな困難も助けあいながら、なんとなく乗りこえます。家族といっしょの時間をすごし、友だちと喜びを分かちあいます。ムーミン谷の生きものたちは、見過ごされがちだけれど大切なことを、日々の小さなできごとを通じて教えてくれます。ごく身近なもののうちにも、きっと新しい発見があるでしょう」(「ムーミンバレーパーク」コケムスで展示されている一文です)

世代を超えて親しまれているムーミンの物語は、家族や友達との絆を主題にした作品が多く、子ども向けにも関わらず決して明るい内容だけではない、現実的な視点がたくさんの人を魅了しています。友達思いであり、家族のことを大切にする心優しい男の子のムーミンとそのファミリーの世界観は、Wicanの考える“家族”とリンクする部分も多いのではないでしょうか。今回はその世界観を体験できる場所へと向かいました。

訪れたのは、ムーミン物語の世界に浸れる「MOOMINVALLEY PARK(ムーミンバレーパーク)」と北欧のライフスタイルが楽しめる「metsa village(メッツァビレッジ)」の2つのエリアからなる「metsa(メッツァ)」。埼玉県飯能市の宮沢湖を囲むようにあるこの施設は、壮大な自然を間近に、北欧の生き方を感じられる場所。家族との心地よい時間や雰囲気を大切にする北欧と、家族との絆を大切にするムーミンの世界から、家族時間をより豊かにするヒントを探します。

グルメやショップ、北欧のライフスタイルを味わう

「メッツァ」の入り口を進み坂道を下ると「メッツァビレッジ」に到着。広い空が広がり、宮沢湖を臨むロケーションは開放的

「メッツァ」に入ってすぐのエリアは、入園無料の「メッツァビレッジ」。自然豊かな北欧の雰囲気を再現したスペースで、カフェやレストラン、ショップの他に、アクティビティやワークショップがあります。

さまざまなベンチが設置された芝生エリア。湖畔を眺めながらゆったりと過ごしたり、子どもと走り回ったり、思い思いの時間が過ごせる

こちらの魅力は、何と言ってもその空間自体が北欧らしさにあふれていること。宮沢湖半の自然あふれる環境が北欧に似ているだけでなく、自然を愛する北欧の人々のような過ごし方ができるんです。例えば、湖畔をパノラマで臨むことができる芝生の広場では、カフェでテイクアウトしたコーヒーを片手にのんびり。遮るものがないので、日差しや風などを全身で感じることができるんですよ。

デンマークの妖精をモチーフにした人形のノルディカニッセは、2階のショップ「北欧雑貨」に。2020年10月31日(土)〜12月25日(金)にオープンするクリスマスマーケットでは、メッツァ限定品も登場します

フィンランドのお菓子メーカー「Fazer(ファッツェル)」のチョコレートも。日本には実店舗がなく、公式で買えるのはメッツァだけ

マーケット棟は、北欧の食品や日用品、雑貨などを取り扱っており、その品揃えは日本一。ここでしか手に入らないものも多くあるので、北欧好きの方も必見です。また、地元埼玉県の名産品を取り扱うお店もあるので、ぜひ立ち寄ってみて。

ランチにぴったりな「欧風ミートボールセット」。シンプルなサンドイッチとコーヒーの相性は◎

地場食材を使ったレストランや人気ラーメン店など、さまざまなレストランが集合したレストラン棟の中でも注目したいのが「ROBER’S COFFEE(ロバーツコーヒー)」。1人当たりのコーヒー消費量が世界の中でも多いフィンランド生まれのカフェです。フィンランド人は、1日に6〜7杯もコーヒーを飲むそうで、浅煎りで酸味のある、フルーティーな味わいが特徴です。本場のレシピで作ったシナモンロールやミートボールなどのフードも美味なので、ランチ利用にもおすすめ。

「Sågverk(ソグベルク)」で木の温もり感じるワークショップ

カヌーの模型をデコレーションするワークショップ。子どもでも楽しめる

バードコールのリアルな音に引き寄せられて、小鳥が集まることもあるのだそう

「ソグベルク」は、北欧の木のカップ・ククサやネジを回すと小鳥のさえずりのような音が出せるバードコールなどの小物から、大きなものはカヌーまで、さまざまな手作り体験ができる場所。30分ほどで出来上がる簡単なものから、丸一日かかるもの、何度も通う必要があるものまであるので、予定や好みに合わせて選べます。

自然と一体化し水面を滑るような感覚が味わえるカヌー。湖から見る「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」の様子は、また違った雰囲気

また、こちらでは宮沢湖をカヌーで堪能もできます。丁寧にレクチャーしてもらえるので安心して乗船でき、大人と一緒なら小さな子ども体験可能。体を使って湖を進むことで、一層自然の気持ち良さが感じられそう。また、家族で協力してカヌーを漕ぐ体験は、子どもたちの思い出に残るはずです。

跳ねて登って、大人も子どもも全身を使って遊ぶ「ファンモック」

首のすわった小さな子どもから遊べる「ファンモック」。2歳までの専用ルームもあるので安心

木々に吊るされたネットの上を、飛んだり跳ねたり走ったりして遊ぶ「ファンモック」。伝統的な漁網を編む技術でつくられたネットを使った、フランスの自然豊かな島・グロワ島発祥の空中アスレチックです。

もちろん大人も入場可能。親子で手を取り合って、ネットの上ではしゃいでみよう

ネットを登るとスライダーのスタート地点に。10メートルのロングスライダーは大人もハラハラするほどスリル満点

ジャンプをするとその揺れで周りの人も飛び跳ね、子どもはもちろん大人も思わず笑ってしまうほどの面白さ。ジャンプをしたりネットを登ったり、スライダーを滑ったりと全身を使って遊べば、家族の距離もグッと縮まりそう。

人と人とのふれあいによって生まれる心地よく、あたたかい雰囲気を指す北欧・デンマークの言葉“ヒュッゲ”。「メッツァビレッジ」で家族とのんびりとリラックスして過ごせば、そんなヒュッゲが体感でき、日々の暮らしへのヒントも見つかるはず。

「本のゲート」をくぐっていよいよムーミンの物語の世界へ

ムーミンの物語の原作が小説であることから、本をイメージ。シルエットの中に入れば、登場人物のような気分になれるかも ©Moomin Characters ™

「メッツァビレッジ」を進むと、ムーミンバレーパークの入り口「本のゲート」が現れます。大きな本にムーミンのキャラクターが描かれており、写真をたくさん撮りたくなるスポットです。くり抜かれたキャラクターのシルエットの中を通って、いざムーミンの物語の世界へ。エントランスエリアには、ムーミングッズが買える「はじまりの店」とムーミン達が大好きな「パンケーキレストラン」も。こちらもぜひチェックして。

ムーミン谷へ向かう道、空を見上げると色とりどりのバルーンが。季節によって装飾が変わり、来る人の目を楽しませています

差し込む光で映し出されるバルーンの影も美しく、はしゃぎながら見上げる家族も

海が大好きなムーミンのためにムーミンパパが建てた水浴び小屋。美しい湖の眺めも楽しめます

森の中には、ムーミン達が夏に訪れる「水浴び小屋」があります。泳いだり、釣りをしたり、日光浴をしたり、思い思いの時間を過ごすムーミンの姿が目に浮かびますね。

アニメや挿絵の世界を再現したムーミン谷エリア

ムーミン屋敷は中にも入れ、地下室の貯蔵庫や1階のキッチンダイニングが見られます。「1デーパス」または「有料施設共通チケット」でムーミンの部屋や書斎などの2階、3階も見学可能

宮沢湖に沿って森を抜けると、小さな橋がかった小川と三角屋根のムーミン屋敷が象徴的なムーミン谷エリアに到着。中でも人気があるスポットが、ここの目玉でもある「ムーミン屋敷」です。ムーミン一家が住んでいるこちらは、ムーミンパパが設計し、自ら建てた理想の家。原作を忠実に再現し、外観はもちろん、インテリアから小物までも揃い、ムーミンの物語の世界を追体験できます。

ショーには、ムーミンファミリーはもちろん、スナフキン、リトルミイなどのおなじみのキャラクターが登場

おばさんにいじめられ、自分を失いかけていた女の子“ニンニ”が、ムーミンファミリーと過ごすことで、自分らしさを見つける物語。子どもも大人も何か感じるものがあるはず

「エンマの劇場」では、1日に3回ショーを実施。かわいらしいムーミン達に出会え、歌い、踊る姿を間近で見られるため、子どもたちに人気です。現在公演されているショー「勇気を知った少女~ムーミン谷の仲間たちより~」は、“自分らしく生きること”がテーマ。自分と向き合い、見失っていた自分を取り戻すストーリーは、きっと大人も心が打たれるはず。

ポップコーンの容器はムーミン屋敷のデザイン。ホットドッグや骨つきチキン、クラフトビールなども揃います

他にも、リトルミイと遊べる参加型シアターの「リトルミイのプレイスポット」や体験型シアターの「海のオーケストラ号」、アーケードゲーム、写真スタジオなどがあります。ポップコーンやスイーツなどが屋外でいただけるカートもあるので、気軽に休憩がとれるのも嬉しい。

ムーミン物語を体験し学ぶ展示施設「コケムス」

コケムスのエントランス。蔦の中にはおなじみのムーミンキャラクターが隠れています

フィンランドで体験を意味する「コケムス」は、3階建ての展示施設。おすすめは、1階の「イントロダクションアートスペース」で、原作者のトーベ・ヤンソンさんのフレスコ画を鑑賞してから、3階へ向かうコース。

「ムーミン谷の自然」は物語のさまざまな名場面を描いた展示。参加型のため、子どもも喜びそう ©Moomin Characters ™

3階は、体験展示のスペース。「ムーミン谷の自然」はムーミンの原画であるモノクロの世界を舞台に、インタラクティブで参加型の展示が楽しめます。歩くと光の波紋が広がったり、手を振ると雨が降り、ニョロニョロが生えてきたり……。自分の動きに反応するから、子どもの想像力を刺激しそう。

展示室内では、トーベさん自身による「それからどうなるの?」の朗読が流れています

「それからどうなるの?」は、トーベさんが最初に出版した絵本。行方不明になったリトルミイを探して、リトルミイの姉であるミムラねえさんとムーミンが大冒険する物語です。ダイカットの仕掛けがふんだんでカラフルな色使いが特徴の絵本そのまま、その世界を存分に堪能できます。

好きなキャラクターを探したり、のどかなムーミン谷の様子を見ているだけでも癒されそう

3階から2階へ続く螺旋階段には、トーベさんがヘルシンキのアウロラ子ども病院に描いた壁画を再現されています。そして、その螺旋階段の吹き抜けには、8メートル級のジオラマが!精巧に作られたムーミン谷は、見れば見るほど発見があります。15分ごとに演出が変わるので、家族でその違いを楽しんで。

原画やイラストもたくさん展示してあるので、子どもも興味を持ってくれそう ©Moomin Characters ™

2階では、常設展と企画展の2つの展示を行っています。常設展では、小説や絵本、コミックスなどのイラストとともにムーミン物語に登場する、魅力的な“ことば”が紹介されています。なによりも「家族」や「友だち」を大切にするムーミンたちの言葉は、大人にも何か気づきを与えてくれそうですね。

紅葉した葉や、りんごなど、季節のモチーフをあしらったキャンドルが作れます。親子で協力してひとつの作品を作ったり、お互いプレゼントし合ったりするのも楽しそう

また、コケムスの2階では、キャンドルや缶バッジ作り、絵付けなどのワークショップも楽しめます。体験を通した思い出作りもでき、お土産にもおすすめ。缶バッジ作りや絵付けなどは、小さな子どもでも参加可能で、予約不要なのも嬉しいポイントです。

怒った表情のムーミンのぬいぐるみが評判。また、ムーミン屋敷をデザインした缶入りのお菓子も、お土産に購入する人が多いのだとか

こちらのムーミン谷の売店には、ムーミンバレーパーク限定のグッズがずらり。ぬいぐるみやキーホルダーなどのかわいらしいグッズはもちろん、タンブラーやマグ、レインコートなどの実用的なアイテムも揃います。家族でお揃いの品をゲットすれば、お出かけの思い出になりそう。

体を動かし、自然を感じるおさびし山エリア

「スナフキンのテント」。パチパチと燃える焚き火の陰に、スナフキンの姿が見えるかも

灯台や天文台、ジップラインなどがあるおさびし山エリアは、木々に囲まれ、自然にあふれています。特に、「スナフキンのテント」へ向かう道は、風で揺れる木々のざわめきや鳥たちのさえずりが聞こえる場所。秋は、空からどんぐりが降ってくることも!街の中ではできない自然ならではの体験は、子どもの感性を刺激するはず。

かつて遊園地で働いていたヘムレンさんが、遊園地の閉園をきっかけに自ら遊園地をつくってしまった、というエピソードから生まれたスポット

ヘムレンさんの遊園地は、子どもが大好きなアスレチック。3階建ての大きなツリーハウスの中を探検したり、滑り台で降りたり、のびのびと体を動かせます。ベンチがあるので、親は元気に遊ぶ子どもの姿を見守りながらゆったり森林浴も可能。

デジタル紙芝居でムーミンの物語の世界を覗ける「ストーリーの扉」。物語を知らなくても安心して楽しめます

よりムーミンバレーパークを楽しむためにぜひチェックしてほしいのが、園内のいたるところにある「ストーリーの扉」と「ストーリーガイド」。「ストーリーの扉」はムーミンのストーリーに触れることができる、オリジナルのショートムービー。水浴び小屋やヘムレンさんの遊園地など全5カ所で、キャラクターや建物にまつわるお話を知ることができます。

園内に設置されたカゴやボックスを探して、家族で宝探し気分を味わってみては

また、「ストーリーガイド」はムーミンとその仲間たちのエピソードや施設、お店にまつわるストーリーが描いてあるカード。読むことでムーミンの物語をより深く知ることができるだけでなく、すべて集めると楽しい発見があります。

「ムーミンバレーパーク」は、子どもたちが自然を感じたり体を動かしたりして、ムーミンの物語の世界にワクワクしながら浸れる場所。そして大人は、ムーミンと仲間たちのかわいらしさに癒されるのはもちろん、その世界を通じて、学びや気づきを得ることができます。

都会にはない澄んだ空気や、木々の音、風で落ちるどんぐりや落ち葉など、自然の中でしか感じられない豊かさが満載の「メッツァ」。大型テーマパークのような派手なアトラクションはありませんが、日々の延長の穏やかな時間が流れながらも、家族で過ごすすばらしさを、改めて感じさせてくれる場所です。

メッツァビレッジ

営業時間:10:00〜18:00、土曜・日曜・祝日〜19:00
定休日:無休
入園料:無料 ※アドベンチャーウォークやワークショップなどは有料

ムーミンバレーパーク

営業時間: 10:00〜17:00、土曜・日曜・祝日〜18:00
定休日:無休
入園料:大人(中学生以上)2,500円、子ども(4歳以上)1,500円 ※一部有料施設あり
※11月21日(土)~2021年3月7日(日)の間は、各営業時間が変更となります。

住所:埼玉県飯能市宮沢327-6
電話:0570-03-1066(10:00〜18:00)
HP:https://metsa-hanno.com/

TEXT/MARIA KAWASHIMA
PHOTO/Wican編集部

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