「横の人と喋れるぐらいの音量で、和気あいあいとライブをやりたい」。アーティスティックな新鋭・さとうもかさんが、子ども向けエンタメ鑑賞用イヤーマフに惹かれる理由とは?
もかさんは、普段から、どんなふうに耳のケアを心掛けていらっしゃいますか?
「あまり意識しているわけではなかったんですけど、前に風邪をひいているときに飛行機に乗ったら、耳が詰まって、それが3日間ぐらい続いてしまって。音楽を聴いても変な感じがして、よくないなあと思ったので、とりあえず風邪をひかないように、健康に気をつけるようにはしています。あと、パチンコ店に入ったことがあるんですけど、うるさすぎて体調を崩したこともありました。」
耳の不調は体全体に響くということを、身をもって感じたんですね。それまでは、耳に負担がかかるようなことは、あまりしていなかった?
「そうですね。子どもの頃は、小さなスピーカーで音楽を聴いたり、自分の弾くピアノの音を聴いたりするぐらいだったので。ただ、高校生ぐらいから、iPodを使ってイヤフォンで音楽を聴くようになったり、ライブハウスに行くようになって。ライブハウスは、今までに聴いたことがないような音の大きさだったので、スピーカーの前にいたりすると、ライブが終わっても、耳が変な感じがするなあって思ったことはありました」
ご自身がステージに立つようになってからは、音響面などで気をつけていることはありますか?
「大きな音で演奏することに、そんなに慣れていなくて。できるだけ程よい音量でやるようにしています。1回、ベースを弾いて、すごく大音量でライブをしたんですけど、自分の音も聴こえなくて。あんまり大きな音じゃないほうがいいな、って思いました」
今はコロナ禍なので、なかなか機会が少ないかもしれないですが、もかさんのライブには親子連れのお客さんはいらっしゃいますか?
「はい。今まで、ちびっこがいるなあって見えたライブは、小さなライブハウスやカフェだったんですけど、いい音量でやれているとは思います」
これから、親子連れが来やすいライブを企画するとしたら、どんなものにしますか?
「自分が子どものときも、親と一緒にコンサートやミュージカルを観に行ったことがあったんですけど。感想を伝えたくても、喋ってはいけない雰囲気だったり、『え?』って聞き取ってもらえなかったこともあって。だから、横の人と喋れるぐらい、横の人の声が聞こえるぐらいの音量で、和気あいあいとライブをやりたいと思っています」
耳に優しいし、そのほうが子どもは飽きないですよね。そうやって、子どもの頃の感覚を忘れていないから、Wicanのブランドムービーに使われた「幸せのバトン」のような楽曲も生みだせたんだと思います。あれは、どんなイメージで書き下ろしたんですか?
「今は、子どもの頃とちょっと未来の中間な気がしていて。昔のことを思い出したり、この先にこうなるかもなって考えていたら、常に今が未来につながっていくんだなって。過去が今の自分をつくってくれていると思ったら、ああいう曲になりました」
あの曲が、今の子どもたちの中にもずっと残っていったら、感慨深いですよね。
「それはめちゃめちゃうれしいですね」
実はWicanのイヤーマフは、さきほどもかさんがおっしゃっていた、横の人と話せるようなライブにぴったりの性能があって。大音量や、耳に不快な周波数の音はシャットアウトして、隣にいるママやパパとは会話できるようなつくりになっているんですよ。
「すごいいいですね。あと、子どもの時って、そういうのを付けたりすることがかっこいいっていう感覚もあるじゃないですか」
メカ的な(笑)。あと、ポシェットもついているので、かわいいもの好きな子ども心もくすぐると思うんですよね。
「私も子どもの頃、かわいいと思ったら好きになっていましたね。あと、大人の真似をしたい、みたいな感覚もあったから、そういう意味でも喜んでくれるかもしれない」
こういうアイテムがあると、デリケートな耳を持つ子ども世代にも、生の素晴らしい音楽に触れてもらえる機会が増えそうですよね。
「そうですね。こういうものがあれば、自分がお母さんになっても、ライブに行きたいけど子どもがいるからな……ってあきらめることがなくなるんじゃないかなって思います」
コロナ禍が明けて、たくさんライブやフェスが開催されるようになったら、子どもたちにも、もかさんのパフォーマンスを見てほしいですね。
「見てほしいです。私の曲、食べ物がテーマのものが多かったり、子どもにも身近なことが描かれているので。あと、ダンスをする曲もあるので、一緒に踊りたいです。前に、子どもがいっぱいいるライブで『みんなやろうぜ!』って言ったとき、やってもらえなかったんですけど(笑)。今度はやってほしいですね」
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メジャーデビューシングル「Love Buds」発売中
恋をする瞬間を歌った「Lukewarm」がTikTokでバズを起こし、別れた後の未練や後悔を積み重ねた「melt bitter」がテレビ朝日系「関ジャム 完全燃SHOW」でも取り上げられるなど、各方面で話題となっているラブソングを歌ってきたさとうもか。
「Love Buds」では、あなたじゃなかったと断言し、強い意志を持ってそれを信じたいという、前に進む人を後押しするメッセージが込められたネオラブソングとなっている。アレンジャーはSIRUPやiriを手がける森善太郎が担当。
配信リンク https://lnk.to/lovebuds_tr
さとうもか LIVE TOUR 2021 開催決定
2021年10月16日(土)岡山県CRAZYMAMA KINGDOM
2021年10月23日(土)愛知県 名古屋ボトムライン
2021年10月30日(土)大阪府 246ライブハウスGABU
2021年11月 7日(日)東京都 渋谷CLUB QUATTRO